幸福について-その4
『微分派』と『積分派』。
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「第2回:『二要因理論』の面白さ。」はこちら>
「第3回:他責うっぷん晴らし。」はこちら>
幸福を考えるとき、人は「微分派」と「積分派」に分かれるのではないか、というのが僕の考えです。その人が幸せを認識するメカニズムの違いという話です。
「微分派」というのは、例えば何かを達成したとか、乗り切ったとか、自分の評価が上がったとか、比較的近いところでの二地点間の変化を見て、その大きさに幸せを感じるタイプです。「積分派」というのは、その変化率よりも、過去から全部累積したときの面積の大きさに幸せを感じるタイプです。もちろんこれは善し悪しではなくて、...