幸福について-その3
他責うっぷん晴らし。
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人間誰しも幸せになりたいと思います。しかし、同時に人間は基本的に怠惰で面倒くさがりなので、できるだけ手っ取り早く幸せになる方法を探そうということになる。そのときに陥りやすい罠が、「より不幸な人間を見つける」という、疑似的かつ刹那的な幸福獲得の手段です。これはもう人間の本性と言っても差し支えないと思いますが、「人の不幸は蜜の味」という方向に走る。他者の不幸を知れば相対に自分が幸せに思えます。
大衆週刊誌の見出しは、古今東西常にスキャンダルです。社会的に権力があるとか、恵まれてるとか、豊かだと思...