アジャイルと経営
【第1回】「アジャイル開発」夜明け前
「アジャイル開発」という言葉をご存知だろうか。これは1990年代後半から2000年頃に米英で始まった新しいソフトウェア開発手法の概念だ。従来は、要件を決めたら分析→設計→プログラミング→テスト→運用まで後戻りせずに進むウォーターフォール型の開発が主流だった。しかし「アジャイル開発」は、一週間といった短期間で動くソフトウェアをチーム全員で作り、それを積み上げて製品を作っていく。リリースまでの開発期間が短縮でき、また追加や修正を市場やユーザニーズに合わせて柔軟に取り入れることができる。この「アジャイル開発」には具体的な手法がたくさんあるが、現在もっとも普及している代表的なアプローチが、「スク...