楠木建流「ずるずる読書」-その4
光も読めば闇も読む。
「第1回:『これは!』と思えば全部読む。」はこちら>
「第2回:『華族』という未知との遭遇。」はこちら>
「第3回:『二・二六事件』の異なる視点。」はこちら>
※本記事は、2021年6月2日時点で書かれた内容となっています。
ずるずる読書の基本に「裏取り」があります。例えば、興味を持つ特定の人物について言えば、当事者の書いた自伝と、他人が客観的に書いた評伝を両方読む。頭の中でその人についての理解が多面的になり、より鮮明に像を結ぶようになります。
僕は音楽が好きで、子どもの頃からモータウンのR&Bで踊るのが大スキでした。大人になってから、ネルソン・ジョージ『モータウン・ミュージック』という...