競争戦略の視点から見たESG-その4
「G」の本領は株主との対話。
「第1回:長期利益という社会貢献。」はこちら>
「第2回:『E』は規制ではなく実需。」はこちら>
「第3回:『S』が問う労働市場の評価。」はこちら>
※本記事は、2021年7月1日時点で書かれた内容となっています。
最後はESGのG、ガバナンスです。
2021年の株主総会の時期に、去年の株主総会においてもの言う株主、アクティビストを排除しようとした企業の事件が取り沙汰されました。上場した以上、きちんと株主と正面から向き合うのは当たり前のことです。経営の原則は自由意志です。アクティビストがイヤであれば上場をやめればいい。誰も上場してくださいなんて頼んでいないのです。自分たちの意志で上場して...