楠木建流「ずるずる読書」-その3
「二・二六事件」の異なる視点。
「第1回:『これは!』と思えば全部読む。」はこちら>
「第2回:『華族』という未知との遭遇。」はこちら>
※本記事は、2021年6月2日時点で書かれた内容となっています。
次にご紹介したい僕の「ずるずる読書」経験は「二・二六事件」についての一連の読書です。これはその後の日本が戦争へと突き進むひとつの大きな要因となる大事件でした。85年前の話ではありますが、近年の不安定な世の中において再考に値するテーマだと思います。
ずるずる読書の基本として、まず軸となる1冊を最初に決める。定評のある良書を選んでその出来事を概観しておくと、その後のずるずるがうまく展開していきます。本件については高橋正衛の...