競争戦略の視点から見たESG-その2
「E」は規制ではなく実需。
「第1回:長期利益という社会貢献。」はこちら>
※本記事は、2021年7月1日時点で書かれた内容となっています。
前回強調したように、「長期利益」と「納税」、これこそが企業の社会的貢献のど真ん中、本筋中の本筋です。ただし、使う側は政府なので、企業経営の側から見れば納税はあくまでも間接的な貢献です。政府による徴税と再配分というメカニズムを通すことになります。これがどうにもまどろっこしい、もっと企業が直接的に社会に貢献することが可能ではないか。こうした考え方は、かつてはCSR(Corporate Social Responsibility)、企業の社会的責任というコンセプトで語られてきました...