逆・タイムマシン経営論-その4
「400万台クラブ」に見る同時代性の罠。
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「第2回:異才との出会い。」はこちら>
「第3回:同時代性の罠(わな)。」はこちら>
※本記事は、2020年9月3日時点で書かれた内容となっています。
「同時代性の罠(わな)」に関して、さらに深掘りしていきます。「400万台クラブ」という言葉を覚えていますか。これは1990年代末の自動車業界で盛り上がったバズワードです。直近の例でいうと、「リモートワーク」くらいの勢いでメディアが取り上げていました。自動車産業というのは、産業の規模が大きくて生活者の日常にも関係する製品なので、いつも同時代の言説の軸になる面があります。
1998年、ドイツのダイム...