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好きなことを学び、無駄を楽しむ 知の巨人が伝える、人と争わずおもしろく生きる知恵 【第2回】好きでもないことも好きにしてしまう

会社員時代、意に沿わない部署に配属された荒俣氏だが、そこでおもしろさに出会い、仕事を楽しめるようになったという。その背景には、それまで同氏が涵養してきた文学の世界があった。

【7/9開催】協創の森ウェビナー 問いからはじめるイノベーション ― Prologues 第2回「ビジョンドリブン―ビジネス、デザイン、テクノロジーの交差点」

第1回では1,000名近くの申込みをいただきありがとうございました。 注目のウェビナーシリーズ、第2回のご案内です。 今回は、研究開発グループ 社会イノベーション協創統括本部 統括本部長である森が、ゲストに株式会社BIOTOPE CEO / Chief Strategic Designerである佐宗氏をお招きして、事業の駆動目標に対していかにビジョンを描き行動に移すのか、経営の観点で対談を実施いたします。 協創の森ウェビナー 「問いからはじめるイノベーション ― Prologues」とは 企業活動や事業にパーパス(存在意義)が求められる時代に、社会やビジネスの問いを起点としたビジョンを描...

<対談>ポストコロナの社会とビジネス 【第2回】コロナ禍で見えた現実とお国柄

ビジネスで大きく変わったのは、リモートが主役に躍り出たこと。家に居ながらにして世界中の人とやり取りできる利便性は感じつつも、リアルな繋がりがない分、「孤独との闘い」であり精神面に不調をきたしやすい傾向がある。人間は精神性の生き物なので、精神の安定のために便宜性を追従しすぎないことが重要であり、ドイツやイタリアではいち早く芸術家の活動支援を行ったとヤマザキ氏。一方、コロナ禍のアメリカに駐在した德永は、そこで見聞きした不思議な経験を引き合いに出しながら、誰かに頼りすぎることの危険性を語ります。

しびれる名言-その4 「うまいこと」の傑作

「第1回:名言3条件。」はこちら> 「第2回:仕事のスタンス。」はこちら> 「第3回:藤沢武夫のインパクト。」はこちら> ※本記事は、2021年4月1日時点で書かれた内容となっています。 名言とはちょっと違いますが、僕の大好物のジャンル、「うまいこと」の傑作をご紹介したいと思います。ある種の本質はとらえてはいるのですが、それよりも言語的な快感のほうが価値として大きいフレーズ、それが「うまいこと」です。 前回も紹介した名言王、サミュエル・ジョンソンの「うまいこと」です。「釣り竿は一方に釣り針を、もう一方の端に馬鹿者を付けた棒である」――うまい。藤沢さんがおっしゃるように、演出の基本は「意外...

好きなことを学び、無駄を楽しむ 知の巨人が伝える、人と争わずおもしろく生きる知恵 【第1回】知的作業に必要な、情報の「生き物化」

長引くコロナ禍の影響で、生活様式や価値観が大きく変化している今日の社会。生きづらさに直面する人や、人生の転機を迎えている人も多いかもしれない。現代日本の「知の巨人」と称される荒俣宏氏を迎えた今回の対談では、「好き」や「無駄」を究めることで唯一無二の存在となった同氏の知の技法や人生観を掘り下げ、生きづらい世の中をおもしろく生きる知恵に迫る。対談の舞台となったのは、2020年11月にオープンした角川武蔵野ミュージアム。荒俣氏はアドバイザリーボードメンバーを務め、オープニングイベントの「荒俣宏の妖怪伏魔殿2020」や特別展「荒俣ワンダー秘宝館」をプロデュースしているほか、生涯をかけて集めてきた...

<対談>ポストコロナの社会とビジネス 【第1回】ITの発展には理系の知と文系の知が重要

日立製作所のITを束ねる德永俊昭と、ベストセラーコミック「テルマエ・ロマエ」の作者でありエッセイなどの文筆家としても知られ、世界各国での暮らしを体験されてきたヤマザキマリ氏との対談を5回連載でお届けします。テーマは、ポストコロナの社会とビジネス。第1回は、コロナ禍の世界にあって、ITへの期待が高まるなか、ITの発展には理系の知だけでなく文系の知も重要であるとの共通認識で意気投合。話題は多面的なものの見方や価値観の変え方の重要性へと展開し、ポストコロナに向けて、いかに想像力を修練させるかが鍵となるとの方向性が示されます。

しびれる名言-その3 藤沢武夫のインパクト。

「第1回:名言3条件。」はこちら> 「第2回:仕事のスタンス。」はこちら> ※本記事は、2021年4月1日時点で書かれた内容となっています。 名言は、僕が仕事としている競争戦略についても多くのインスピレーションを与えてくれます。誰が言ったのかははっきりしないのですが、「時計を1つ持っている人は、何時だか分かる。時計を2つ持っている人は、正確な時間が分からない」――戦略のコンセプトはひとつでなければならないという真理をうまく表現しています。 戦略の本質の一つはフォーカスにあります。織田信長は「攻撃を一点に集約せよ。無駄なことはするな」という言葉を残していますし、最近では作詞家の秋元康さんの...

現代の呪縛からリーダーを解き放つリベラルアーツ ―日本経済の礎を築いたイノベーターに学ぶ― その5 独りでも安心して生きるための技術

参加者からの質問に答えながら、周囲との調和と孤独の問題について考えていく。荘子の言葉や自殺希少地域の研究などを例にとりながら、孤独をよしとすることが幸福につながるという山口氏。楠木氏は周囲と協調することの幸福を疑い、つながらなくてもいいのでは、と語る。

しびれる名言-その2 仕事のスタンス。

「第1回:名言3条件。」はこちら> ※本記事は、2021年4月1日時点で書かれた内容となっています。 先人の名言に触れて、「ああ、そうだよな」と共感を覚える。それが仕事や生活への影響として残ることがあります。俳優の森繁久弥さんが、「そんなに大層なことは、この世の中にひとつもない」と言っています。これは僕が仕事をする上でかなり意識している言葉です。 アメリカのポップアーティストのアンディ・ウォーホルも、「それはあまり大した問題じゃない。私はいつもこの『それは大した問題じゃない』という哲学を持ってきた」と、似たようなことを言っています。仕事になると、「命を懸けてやっている」とか「死ぬ気でやれ...

現代の呪縛からリーダーを解き放つリベラルアーツ ―日本経済の礎を築いたイノベーターに学ぶ― その4 リベラルアーツを成功につなげた経営者たち

経営者の教養について、小林一三氏と渋沢栄一氏、ブルネロ・クチネリ氏を例に考察を深めていく。リベラルアーツを活かした経営は、普遍的価値を生み出すだけでなく、変化への強さも備えると楠木氏は言う。

しびれる名言-その1 名言3条件。

※本記事は、2021年4月1日時点で書かれた内容となっています。 世の中には語り継がれる名言があります。例えばローマの皇帝マルクス・アウレリウス。「見なさい。充実した意義深い生涯を送るためになすべきことが、いかに少ないか」――こうした名言がなぜ心に刺さるのかといえば、本質を突いているからです。しかも、フレーズが短い。延々と議論を展開して本質を教えてくれる論説ももちろん価値はありますが、名言は短いだけに頭に残る。だから、仕事や生活における実用性が高い。名言は実用的なものです。これは、と思う名言に出会うと、僕は「名言ファイル」にメモするようにしています。今回は、その中から実用性の高い名言をご...

現代の呪縛からリーダーを解き放つリベラルアーツ ―日本経済の礎を築いたイノベーターに学ぶ― その3 「教養」と「博識」は別物である

自由とは「みずからによる」ことであるが、学ぶことで自由が失われる面もあるのではないかと山口氏は疑問を投げかける。それに対して楠木氏は、機械的技術の学びとリベラルアーツの発露を分けて考えるべきであると説く。そして、自由に生きた教養人として、本田宗一郎と共に本田技研工業を世界的な大企業に育て上げた実業家、藤沢武夫氏のエピソードを挙げる。
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