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Executive Foresight Online 編集部 @ Executive Foresight Online

ブランディングよりブランデッド-その4 「信用」にまさるプロモーションなし。

「第1回:状態と行動。」はこちら> 「第2回:ブランドは忘れた頃にやってくる。」はこちら> 「第3回:ディス・イズ・ザ・『ブランデッド』。」はこちら> Plan・Do・Seeが近年手掛けたリニューアル案件、伊豆市湯ヶ島の『おちあいろう』に泊まったことがあります。2本の川が落ち合うところなので『おちあいろう』、1874年創業の旅館です。 Plan・Do・Seeは、積分された価値を重視するという戦略ですから、建物はほぼそのままで、本当に登録有形文化財に泊まることができるという空間になっています。建具とか窓ガラス、昔の窓ガラスは真っすぐではなく歪んで見えるのですが、それもそのまま戦前のものを使...

パンデミック後に訪れるのは暗黒時代か、ルネサンスか その5 大切なのは、「自分の頭で考える」こと

イタリア人は猜疑心が強く、だからこそ自分の頭で考え、自分で判断することに責任を持つ。そうした姿勢が社会を成熟させるというヤマザキ氏。コロナ禍で家にこもって思考する時間が増えたことが、パンデミック後の社会をよりよいものに変えていくきっかけになればと山口氏は期待を込める。

ブランディングよりブランデッド-その3 ディス・イズ・ザ・「ブランデッド」。

「第1回:状態と行動。」はこちら> 「第2回:ブランドは忘れた頃にやってくる。」はこちら> 「ブランディングよりもブランデッド」を地で行くお手本として、僕が昔から注目しているのがPlan・Do・See(株式会社プラン・ドゥー・シー)という会社です。創業経営者は野田豊加さん。もう本当にセンスのある人で、「サービスの天才」だと思います。おそらく野田さんは世間一般にはそれほど知られてはいません。というのは、一切メディアに出ないからです。ネットで調べても、ほとんど出てこないと思います。自分の露出を高めてブランディング、という考えがまるでないんですね。いつも機嫌よくサービスをしているだけ。行動がす...

パンデミック後に訪れるのは暗黒時代か、ルネサンスか その4 寛容性は強力な武器になる

古代ローマが領土を拡大できた背景には、他民族の文化に対する寛容性があったという。翻って今の日本を見ると、ある意見に対し、その内容よりも発言したのが誰なのかで取捨選択する傾向が強く、多様性と寛容性が狭まっているのではないかと両氏は指摘する。

ブランディングよりブランデッド-その2 ブランドは忘れた頃にやってくる。

「第1回:状態と行動。」はこちら> 「行動」か「状態」かという切り口で、ブランドというものを考えてみたいと思います。「ブランディング」というのが大好きな人がいます。何かと言うと「ブランディングが大切だ」という話になる。ブランディングというのは動名詞なので「行動」を意味しています。 もちろん、どんな企業にとってもブランドというのは非常に大切なものです。ただ、一方でブランディングをするぞ!という色気が、かえって商売をゆがめたり弱めたりすることがあるというのが僕の見解です。 僕は「ブランディング」という考え方に対しては、やや懐疑的です。ブランドというのは、振り返ったときにそこにある「状態」です...

パンデミック後に訪れるのは暗黒時代か、ルネサンスか その3 古代ローマと日本の共通点、異なる点

同じイタリアでも、古代ローマ時代と現代とでは国民性が大きく異なるというヤマザキ氏。例えば宗教的拘束がないことなど、古代ローマはむしろ現代の日本との共通点が多いが、一方で未知のことや新しいことに向き合い対処する力が日本では弱まっているのではないかと危惧する。

対談 心とデータで読み解く「ハピネス」 【第5回】「他人のため」は、自分のため。

近年のハピネス研究によって、次々に明らかになっている「幸せ」の正体。では、現代人が幸せをつかむために、これからの社会に必要なこととは何か。精神科医・名越康文氏と日立の矢野和男による対談の最終回。(この対談は2020年3月3日に東京国分寺の日立製作所中央研究所で行ったものです。)

ブランディングよりブランデッド-その1 状態と行動。

今回は「ブランド」についてお話ししたいと思います。 自分が仕事をとらえるときのひとつの視点として、それが「状態」なのか「行動」なのかという区別があります。それを説明するのによく使う例が、「シナジー」おじさん。何かというとすぐに「相乗効果を発揮して」とか、「シナジー効果によって」とか、シナジーという言葉を使うのが大好きな人がしばしばいますが、私見ではこれが二流経営者の特徴でありまして、僕は信用しないことにしています。 なぜかといいますと、これが典型的な「状態」と「行動」の取り違えだからです。シナジーというのは結果的に生じる「状態」。「状態」の前には、それに至る「行動」があります。今そこにあ...

パンデミック後に訪れるのは暗黒時代か、ルネサンスか その2 感染症が浮き彫りにした倫理観の違い

新型コロナウイルスがもたらした変化の一つに移動の制限があるが、人間の移動への欲求は消えることがないだろうとヤマザキ氏は見る。そして、感染拡大防止のためにイタリアで発出された外出禁止令では、カトリックの倫理観が浮き彫りになったという。

対談 心とデータで読み解く「ハピネス」 【第4回】環境と組織活性化の関係

仕事における幸福度や発想力を高めるために、現代人にとって必要な環境づくりとは何か。精神科医・名越康文氏と日立の矢野和男が、互いの個人的な体験を織り交ぜながら、仕事環境について語った。(この対談は2020年3月3日に東京国分寺の日立製作所中央研究所で行ったものです。)

『週刊現代』。

毎週月曜日に配信されている、楠木建の「EFOビジネスレビュー」。その中で載せきれなかった話をご紹介する、アウトテイク。これが、めちゃめちゃ面白いです。 『週刊現代』という雑誌で書評の連載をしていまして、その関係で毎週『週刊現代』を送っていただいています。届いた時に手に取ってぱらぱらと読んでいます。それまで僕はこうした週刊誌を読む習慣がなかったのですが、これが実に面白い。なぜかというと、ああいう紙の週刊誌のターゲットがはっきりと高齢者になっているからなんですね。記事に異様に偏りがある。完全に高齢者シフトを敷いています。往時の「王シフト」どころではない。センターから左側にはもう誰もいない状態...

コロナ雑感-その4 リアルな対人コミュニケーションがますます重要になる。

「第1回:コロナは『危機』というより『騒動』。」はこちら> 「第2回:コロナの『不幸中の幸い』。」はこちら> 「第3回:『本性主義』で考えるポストコロナ社会。」はこちら> ※本記事は、2020年5月12日時点で書かれた内容となっています。 コロナ騒動を契機に、テレワークやオンライン・ミーティングといった「デジタルシフトの前倒し」が起きると、ITリテラシーがないシニア層と、そういうものを難なく使いこなせる若年層との “デジタルデバイド”といったことを言う人が必ず出てくるのですが、「ばかも休み休み言え」と言いたい。今のITツールは「リテラシー」というほど上等でたいそうなものではもはやありませ...
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