ディープインパクト-その2
プロデューサー 井原高忠。
「第1回:大学教授 榊原清則。」はこちら>
最近、いい本を読みました。作家の平野啓一郎さんが書かれた『「カッコいい」とは何か』という本です。「カッコいい」という概念を、あらゆる角度から突き詰めていくというかなり言語ゲーム的な内容で、すごく面白かった。「考えるってこういうことだな」ということを見せてくれる本です。本の中で著者の平野さんが「カッコいいの中核には“しびれ”がある」と言っています。
音楽の「カッコよさ」というのは“しびれ”であり、“しびれ”というのは体が勝手に反応するということである。即時、体が勝手に反応するということは、うそ偽りがないということであり、この身体性、快感性、問答無...