MADE IN JAPANの追求
【前編】日本のカバン職人を絶やさない
「世の中を良くすること」を目的としながら利益も生み出す日本発の経営戦略、J-CSV*。その実践例第4弾は、通称「吉田カバン」で知られる株式会社吉田。日本を代表するカバンメーカーであり、看板ブランド「PORTER(ポーター)」は社会人男性をはじめとした多くの人々に愛用されている。従業員数200名に満たない同社だが、現在約4,000アイテムを展開し、年間約200万本の商品を生産。その売上高は約173億円、経常利益は28億円にのぼる(2015年)。創業から80年、世界情勢が変わる中でも国内生産を貫き、不況下においても同社の商品が売れ続けているのはなぜなのか。創業者の次男で現在代表取締役社長を務...