日本の工芸を元気にする!
【前編】創業300年の老舗がたどり着いた、生きる道
「世の中を良くすること」を目的としながら利益も生み出す経営戦略、J-CSV*。その実践例第3弾では、奈良に本社を置く株式会社中川政七商店を取り上げる。同社は1716年(享保元年)に麻織物の問屋として創業。そこから300年を経た現在、日本の工芸に根ざした生活雑貨ブランドを世に送り出し、女性を中心とした幅広い層からの支持を集めている。同社のこれまでの歩みと、十三代当主の中川政七氏が掲げるビジョン「日本の工芸を元気にする!」の真意とは何か。同社の東京事務所にて話を聞いた。 * CSV(Creating Shared Value:共有価値の創造)とは、2011年にマイケル・ポーター氏らが提唱した...