コンセプト-その2
「商売の元」をつくる。
「第1回:コンセプトという『核芯』。」はこちら>
競争戦略の文脈でいえば、コンセプトというのは、「何を売るのか」に対する答えです。「お客さんは、何にお金や時間を使うのか」ということです。つまり、自分たちが提供しようとする価値の本質を凝縮した言葉、それがコンセプトです。ですから、ミッション、ビジョン、バリューとか、目標という話とコンセプトとはかならずしも一緒ではない。例えば、目標でいうと、売り上げはいくらであるとか、そのときの利益はいくらであるとか、ビジョンでいうと世界ナンバー1の何とかカンパニーとか、ありますよね。でも考えてみると、こういう目標やビジョンというのは、その会社の事情や都合、...