「予測不能な時代」に求められる新たな処方箋とは
【第1回】「予測不能な時代」に、いままでの常識を捨てるべき
「われわれは、すでに知っていることを適用するだけでは解決できないことに、常に直面しているのです」。日立製作所フェローの矢野和男はそう切り出した。最新の著書『予測不能の時代:データが明かす新たな生き方、企業、そして幸せ』(草思社)は、VUCA(Volatility、Uncertainty、Complexity、Ambiguity)の時代のいま経営者層を中心に話題となり、さまざまな媒体・団体から、矢野への取材・講演依頼がひきもきらない。2022年を迎えても、新型コロナウイルス感染症による「負の影響」からいまだに逃れられていない、いまの日本に必要なマネジメントと、個人の心の向きあい方をどうする...