AIを活用するための組織の条件
【第3回】AIやデータ活用を促す組織のあり方
人工知能(AI)の原点は、コンピュータ開発の歴史の中で、「人間のような知能を持つ機械をつくる」ことにあった。その後、二度の大きな挫折を経て、AIは今、コンピュータの高速化とビッグデータ解析技術の進展を背景に、飛躍的に進化を遂げつつある。そうした中、現在、日立が社会実装を進めるのは、「人間の能力を代替するAI」ではなく、「人を支援し、ビジネスに役立つAI」である。日立のAIを紹介するとともに、経営にAIを有効活用するための組織や人のあり方、経営者の心構えについて、デジタルトランスフォーメーションにおける組織論に詳しい一橋大学教授の神岡太郎氏と、日立のAI研究に携わる森脇紀彦に話を聞いた。