AIの真の可能性を見極めよ
【第3回】IA(人知の増幅装置)をどう生かすか
囲碁の世界チャンピオンをグーグルの「アルファ碁」が破るなど、今、世界的に盛り上がりを見せる人工知能(AI)。ビッグデータ解析や機械学習の進展を背景に、各国で競ってAI研究が行われている。一方、2045年にはAIがシンギュラリティ(技術的特異点)を迎えて人間の能力を超え、人々の仕事を奪うとする脅威論もある。そうした現在のAIブームの狂騒を冷静に見つめ、AIの真の可能性を示唆するのが西垣通氏だ。1980年代にAI研究に関心をもち、その後も研究の動向を注視してきた西垣氏に、歴史的変遷と価値、これからのめざすべき方向性について聞く。