楠木建流「ずるずる読書」-その1
「これは!」と思えば全部読む。
※本記事は、2021年6月2日時点で書かれた内容となっています。
本を読むことが好きな人によくあることだと思いますが、「これは!」と思った人や出来事について、関連する本を立て続けに読む、あるいは全部読むという読み方があります。これを私的専門用語で「ずるずる読書」とよんでいます。「多面的読書」と言ってもよいでしょう。
高峰秀子さんという昭和の大女優を心から尊敬していまして、この人は僕にとって間違いなく「これは!」という人物です。ですから、彼女が書いたものは全部読みます。もうお亡くなりになって久しいので数は限られていますが、ご本人の書いたものだけではなく高峰秀子さんについて書いてある本はでき...