チョコレートを新しくする。十年後の世界を変える。
【第1回】外貨獲得のための日本ブランディング
「Bean to Bar」という、チョコレートの新ジャンルがある。一般的なチョコレート生地からの二次加工とは異なり、カカオ豆(Bean)の仕入れから板チョコレート(Bar)の製造までの全工程を一事業者が手掛ける、チョコレートづくりのスタイルだ。日本では、2014年に誕生したブランド「Minimal -Bean to Bar Chocolate-」が草分けであり、その味は世界的な品評会でも認められている。ブランドを立ち上げたのは、株式会社βaceを率いる元・経営コンサルタントの山下貴嗣氏。食の世界とは無縁だった山下氏がビジネスを起こした根底には、日本経済を変えたいという強い思いがある。2月...