自由になると見えてくる、新しい公共性
アフターコロナ社会の都市と建築のかたち
【第1回】パンデミックと「新しい公共性」
感染症対策によって進んだ人々の行動変容は、公共空間に対する意識の変化をもたらし、暮らし方や働き方を問い直す動きを加速させている。コロナ禍の中で開催した展覧会を通じ、新しい公共性のあり方を示し、都市をネコの視点から見ることを提案した隈研吾氏。現代日本を代表する建築家は、その提案にどのような思いを込めたのか。「都市が大きな転換点を迎えている」と話す隈氏は、アフターコロナの都市のあり方をどのように展望するのか。山口周氏が隈研吾建築都市設計事務所を訪ね、都市と建築の過去と未来について語り合った。