デザインの視点から見る日本の「未来資源」 新しいこの国のかたちをつくる
【その1】 デザインとは物事の本質を見極め、価値を生み出すこと
国内外の企業のアートディレクションやVI(Visual Identity)デザインを手がけ、デザイン界を牽引する原研哉氏。グラフィックデザイナーとしての仕事にとどまらず、家を起点に社会の未来を考える「HOUSE VISION」や、日本の風土が有する潜在的魅力を発掘する「低空飛行」などのデザインを軸としたプロジェクトを通じ、デザイナーの視点から企業や社会が直面する課題をめざす提案にも力を注いでいる。経済の停滞や社会の閉塞感が指摘される日本が、これからめざすべき新しいかたちは何か。「デザイン」は社会にどんな可能性をもたらすのか。山口周氏と語り合った。