「混沌」を示すことが、現代を生きる芸術家の使命でもある
【第1回】「芸術とは何か」についての考察
ニューヨークにアトリエを構え、新しいチャレンジを世界に発信している千住博氏。2020年、高野山金剛峯寺に奉納する襖絵の完成を記念する展覧会が、昨年(2018年)、富山、鶴岡、秋田を巡回し、今年3月2日から横浜・そごう美術館で開催中だ。千住氏の芸術活動は、いわゆる「絵画」や「日本画」に留まらず、舞台美術やパブリックアートなどと幅広い。これまで誰も明確な答えを出せずにいた“芸術とは何か”というテーマについてさまざまな角度からお話しいただいた。