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"「ステークホルダー資本主義」をどう見るか"の記事一覧

「ステークホルダー資本主義」をどう見るか 【第1回】株主主権からステークホルダー主権へ

資本主義が今、見直しを迫られている。象徴的なのは、米国の経営者団体「ビジネス・ラウンド・テーブル(BRT)」が2019年に、「株主の利益を図る」という従来の立場から、株主だけでなく顧客や取引先、地域社会など、あらゆるステークホルダーの利益を重視する立場へと方向転換したことだろう。米国以外でも、世界経済フォーラム(WEF)のシュワブ会長などが「ステークホルダー資本主義」を主張し、世界的な潮流となっている。20年以上も前からステークホルダー型企業に着目してきた早稲田大学の広田真一教授に、その理由を伺った。

「ステークホルダー資本主義」をどう見るか 【第2回】資本主義の二つの顔

日本の企業経営を観察し研究を進めるなかで、ステークホルダー型企業への考察を深めていった広田教授。その過程で、一括りに資本主義と言っても、その姿は地域や国によって違いがあることに気づいたと語る。大きく分類すると、英国・米国に代表される株主主権の資本主義と、大陸ヨーロッパや日本に代表されるステークホルダー型の二種類に分かれるという。なぜそうした違いが生まれてきたのか。その背景と特色について伺った。

「ステークホルダー資本主義」をどう見るか 【第3回】従業員が重要である理由

株主主権では株主への利益の還元のみが重視されるが、ステークホルダー資本主義では、株主、従業員、顧客、取引先、地域社会それぞれに、企業は価値を提供することになる。株主主権を謳ってきた各国のコーポレートガバナンス・コードなども、最近は、多様なステークホルダーに配慮したものになっている。広田教授は、ステークホルダーの中でもっとも重視すべきなのは「従業員」だと語る。ただし、そのバランスは産業や企業ごとに異なるという。

「ステークホルダー資本主義」をどう見るか 【第4回】経営理念と取締役会の役割

広田教授は、自社がどのステークホルダーを重視するのかを明確に示すうえで、経営理念やパーパスがきわめて有効だと語る。しかし現在のところ、それが正しく行われたかどうかを定量的に判断するのは難しい。その評価の役割を担うのが取締役会の存在だ。なかでも、「独立社外取締役」は、ステークホルダー全体の代表として、公平な目で評価を下す存在として重要な役割を担うという。

「ステークホルダー資本主義」をどう見るか 【第5回】日本企業のめざすべき道

現在、世界の多くの企業がステークホルダー型へ向かうなか、日系企業は、どのように競争優位を見いだしていけばよいのだろうか。広田教授は、競争優位をめざすのではなく、企業が社会課題を見いだし、その解決によって社会に新たな価値を生み出すことが重要だと語る。そのための旗印が経営理念やパーパスだ。国や文化を超えて理念の下に集まった人たちと、同じ価値観を共有しながら社会課題を解決していく未来の姿に希望を託している。

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