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"「正統」が壊れたとき、コスモスに還る"の記事一覧

「正統」が壊れたとき、コスモスに還る その1 不条理を前に、本質的な問いを立て直す

コロナ禍と呼ばれる状況下、通勤や移動、街での飲食、イベントやレジャーなどのあり方も変化を余儀なくされ、それまで当たり前と考えられていた日常は非日常となった。感染症と共生しながら社会を動かしていくという「新しい日常」が模索される今、医学や生物学だけでなく社会学の知見に学ぶ意義が高まっている。神学・宗教学を専門とする森本あんり氏は、宗教史の切り口からアメリカ社会の奥底に流れる反知性主義を分析、異端と正統の生態を解明し、現代社会の深層に鋭く切り込んできた。森本氏をゲストに迎えた今回のオンライン対談では、宗教の果たす役割について掘り下げながら、大きな転換点に差しかかった社会との向き合い方を読み解...

「正統」が壊れたとき、コスモスに還る その2 悪いことをして長期的に幸せでいられる方法はあるか

物質的な豊かさを実現した日本において、次にめざすべき正しい目的としての「価値」をどう設定するかという山口氏の問いに対し、森本氏は幸福について考えることが一つの手がかりになると答える。めざすべき価値を見いだすうえでは、倫理的な問いを扱うことが欠かせないという。

「正統」が壊れたとき、コスモスに還る その3 理念と具体の関係について考える

欧米企業は理念と具体的な意思決定が直結しているのに対し、日本企業は乖離していることが多いと指摘する山口氏。その原因として、日本企業は理念を闘わせる機会が少なく、自分の理念が身についていないためではないかと森本氏は考察する。

「正統」が壊れたとき、コスモスに還る その4 正統なき時代に、新たな正統は生まれるのか

今日の社会では、政治をはじめとする人間がつくり出したシステムへの不信が高まり、「正統」というものが揺らいでいる。新たな正統がどのように生み出されていくのかという問いに、森本氏は、秩序(正統)が失われたときはいったんコスモスに還ることにより、新たな秩序がつくられていくと説く。その営みにおいて宗教が大きな役割を果たすという。

「正統」が壊れたとき、コスモスに還る その5 反知性主義は社会の健全さを示すもの

森本氏が研究テーマの一つとしてきた「反知性主義」は、知性と権力が結びつくことへの平等主義に基づく反発であり、ある意味では社会の健全さを示すものでもあるという。もともと知性が尊重されていない日本では、本当の意味での反知性主義は生まれていないが、権力と結びつかない知性の存在は大切にしなければならないと森本氏は指摘する。

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