「稼げる林業」への道
【第1回】若者だけの林業会社が、東京に生まれた理由
国土の約2/3を森林が占める国、日本。世界的にも恵まれた環境にありながら、林業は衰退の一途をたどってきた。しかしここ数年、かつての斜陽産業が注目を浴び始めている。林業を題材にした映画が話題になり、各地の山村では新たに森の仕事に携わる人が徐々に増えてきた。その先駆けとなったのが、2006年、4人の若者によって誕生した株式会社東京チェンソーズだ。創業から同社を率いる青木亮輔氏は、当時29歳。彼はなぜこの世界に飛び込み、自ら新たな林業会社を立ち上げたのか。2017年1月、同社の事務所がある檜原村で話を聞いた。