エコファクトリーからスマートな次世代ファクトリーへ
次世代エネルギーマネジメントと地域連携が描く社会インフラの未来図
CO2排出量削減、省エネを目的として、日立製作所の大みか事業所では「エコファクトリー」への取り組みを推進していた。まさにその時、大みか事業所を襲ったのが3.11の東日本大震災である。そして、これまで経験したことのなかったエネルギー危機を教訓として新たに舵を切ったのが、事業所の操業への影響を最小限に抑える再生可能エネルギー/蓄電池の導入、電力使用のピークシフト/ピークカット、BCP(事業継続計画)などの課題に対応する「スマートなファクトリー」への取り組みである。これを支える分散型EMS(エネルギーマネジメントシステム)は、大みか事業所内のエネルギー利用を最適化するだけでなく、将来的には近隣...