日本における再生医療の最先端企業「サイフューズ」が目指すもの
第1回 100%人間の細胞由来の人工神経や血管を画期的な3Dプリンタで実現
iPS細胞の発見によって、内臓や骨などの人体組織を再生させる可能性が広がったことにより「再生医療」分野に注目が集まっている。政府もオールジャパン体制でプロジェクトを次々と立ち上げており、基礎研究から臨床応用まで、その支援ジャンルは幅広い。2014年には薬事法も改正され、医薬品・医療機器の承認も、それまでの10年近い期間から短縮された。そんな進歩が著しい再生医療分野で、バイオ3Dプリンタを開発、患者自身の細胞を使って神経や血管、骨軟骨を製造する技術を確立したのが「サイフューズ」だ。いくつもの特許技術を持つ同社の代表取締役・秋枝静香氏に日本の「再生医療」の現在地を伺った。