仕掛けつづける公務員
【第1回】自腹を切って当事者になる。空き家プロジェクト「nanoda」
世間で思われている地方公務員のイメージからかけ離れた外見と発想と行動力で、日本中を飛び回っている一人の男性がいる。元ナンパ師の肩書きを持つ長野県塩尻市の職員、山田崇氏。自身が仕掛ける空き家プロジェクト「nanoda」をきっかけに、「TEDカンファレンス」に登壇してその名を知られると、各地から講演依頼が殺到。今年6月には著書『日本一おかしな公務員』を出版し、その注目度はますます高まっている。山田氏のすごさは、勤務外の時間での取り組みを塩尻市の事業に昇華させてしまう実践力にある。その根底にある思考を、5回にわたって探った。