さまざまなモノや人がインターネットを介してつながる「IoT(Internet of Things)」。ここでは、IoTが私たちの社会やビジネスにどのような変革をもたらすのか、IoTによってどんな未来が待っているのか、日立の取り組みの全体像とともにご紹介します。

すべてを塗りかえるポテンシャルを持つIoTによるイノベーション

— 自動車やテレビの登場。それくらいの可能性を秘めています

電気、自動車、テレビ、飛行機――。これまでも技術の革新は社会や生活、さらにはビジネスを大きく変えてきました。最近では、パソコンやスマートフォンもその1つ。これによりライフスタイルは一変し、それに関連した企業やサービスなど、新しいビジネスが次々と生まれています。実は今回のテーマとなるIoTもそれと匹敵するくらい、あるいはそれ以上の可能性を秘めているのです。

1980年代、インターネットの誕生によって飛躍的な進化を遂げたITは、距離や時間を越えて世界中の人々をつなげることに成功しました。それを“モノ”にも適用したらどうなるか。そんな発想から生まれたのがIoTです。具体的には、産業設備や自動車、私たちの身の回りにあるモノ(機械)にセンサーや制御機器を組み込み、それをインターネットにつないでネットワーク化する。そこから収集した情報を分析することで、新たな価値を作り出していこうというわけです。

— あなたの想いを専門家がかなえてくれる。そんな世界が広がります

モノとモノ、モノと人とがつながるだけで、生活やビジネスを変えるだけのインパクトを持つのか。そう考える方もいらっしゃるでしょう。新しい概念であるだけに、それが普及した後の未来を見通すことは難しいかもしれません。

そこで、まずは身近な問題に置き換えて考えてみたいと思います。
例えば、これまでにこんな経験をされたことはないでしょうか。
「エアコンが壊れてしまい、修理する間、ずっと我慢していた」
「車の電気系統にトラブルが発生し、立ち往生してしまった」
「テーマパークにいったのに、あるアトラクションが点検中で乗れなかった」

こうした現象はなぜ起こるのでしょうか。それは“モノがつながっていないから”なのです。近年、技術が大きく進化したことで、家電や自動車をはじめとした製品の修理・点検には、専門的な技能やノウハウが求められるようになりました。また精密機械である装置には常に安定稼働できるよう、最適なタイミングでの部品交換やメンテナンスが必要です。しかし製品は一度出荷されると、専門家の手から離れ、各所有者の手に渡ります。そこに大きなギャップが生じているわけです。

このギャップを埋める役割を果たすのがIoTです。
例えば自動車を運転しているときに、タイヤの状態をみている人やボンネットを開けて電気系統を見守ってくれる人がいる。そうかと思えば、カーナビから「少しお疲れのようですね。よろしければ運転代わりましょうか」という案内が響き、自動運転モードに切り替わる――。こんな風に製品を購入したユーザー、そして社会に暮らす人、一人ひとりに寄り添い、あらゆる分野の専門家がすぐそばにいるかのように、その想いをかなえてくれるサービスを実現する世界。それがIoTの本質なのだと私たちは考えています。

昨日までのルールや常識が通用しなくなる

あらゆる業種・業態のビジネスが一変するかもしれません

IoTのインパクトはライフスタイルにとどまりません。ビジネスの世界でも、あらゆる業界でパラダイムシフトが起きつつあります。

例えば製造業なら、生産ラインや在庫状況を遠隔監視しながら、生産個数や加工手順をナビゲートする。装置の状態が最適な状態から逸脱しつつあるという予兆が出たら、早期に部品を交換するなどメンテナンスのアドバイスをする。これもモノと周囲の状態を瞬時に分析し、人の最適な知見とも組み合わせてフィードバックするIoTの技術があれば実現可能です。

自動車工場なら、あなただけのニーズを捉えたボディカラーや部品の選択はもちろん、センサーから上がってくる実際の利用状況に応じた部品の改善、新たなファンクションの追加なども柔軟に実現できるようになるでしょう。

ヘルスケアの世界でも革新的なサービスが生まれつつあります。あなたの腕に巻かれたリストバンドから集めたバイタル情報を分析し、生活パターンに合わせた健康指導を提供する。定期的に病院へ出向かなくても、医師が健康状態をリモートで把握し、あなたをしっかりと見守ってくれる。そんなサービスもすぐそこまで来ているのです。

2つめのドーナツを食べた瞬間、「今日はこれ以上、甘いものは控えてください」といったアドバイスが飛んでくるのも決して夢物語ではありません。健康な状態を一定期間維持していれば医療保険料が下がるようなサービスも出てくるかもしれません。

その影響は業種・業態に閉じたものとは限りません。医療や農業、都市、交通、製造、流通、インフラといった、これまでなら交じり合わなかったあらゆる事業分野とモノ、人をつなぎ、さまざまなシステムやプロセスを個別最適化から全体最適化へと導き、変革していく。それがIoTの実現する新しい価値であり、ダイナミズムなのです。

— IoTのカギはITと業務知識の高度な融合。
日立ならトータルでバックアップできます

このように世界のIoT市場は爆発的な勢いで広がっています。その波に乗り遅れるのは企業にとって大きな損失につながります。ただし、その実現は簡単なことではありません。

現場のきめ細やかな情報を収集するさまざまなセンサーやデバイス、収集した情報を分析し色々な情報をつなぎ合わせて新たな発見をつむぎ出す技術、それをどう現場や経営に役立てたり、制御にフィードバックしていくのかを導き出すための深い業務知識、IoTで成功をつかむには、こういったものがトータルで必要となるからです。その点、日立はバックアップできる体制やソリューションを既に整えています。

IoTの潮流は、まさに今、動き出したばかり。なぜこのタイミングで日立がIoTのソリューションを提供できるのでしょうか、それは日立がこれまで長年培ってきたことが、すべてIoTの要素技術やノウハウへとつながってきているからです。

また、情報・通信、電力、インフラ、交通、都市開発、ヘルスケアといった各領域で事業を展開し、それらの事業に精通した専門家やグループ会社やパ-トナー企業を擁していることもポイントです。日立はその知見とリアルな業務で培ったノウハウを掛け合わせ、新たな付加価値を創り出していくポテンシャルを持っているのです。

ITと実業のノウハウについてこれだけのカバレッジを持つ企業は、世界においても日立以外にほとんど見当たりません。IoTの実現に欠かせないその総合力に、私たちは大きな誇りを持っています。実際、こうした技術やノウハウの蓄積はさまざまな局面で生かされています。

業種・業態に応じたデータの抽出はその一例です。自動車メーカーにとっては、エンジンなど部品の状態データが必要ですが、保険会社にとってはドライバーの運転状況こそが大事です。このように、同じデバイスから得られるデータでも業務目的によって抽出したい内容は異なりますが、幅広い業務に精通した専門家を擁する日立なら、目的ごとに適した情報のみを取り出し分析できます。

また、お客さまの業務課題をともに深く考えられるのも総合力があるからこそ。例えば、製造業ならモノを作る、動かす、何をどう制御すべきかという部分まで実際のお客さま現場に入って理解し、業務内容と個々のデータをひも付けて分析・仮説検証を行い、システム構築・改善までを含めた現実解を提案します。つまり、ITを活用した課題解決への道筋と、これからのビジネスのグランドデザインまでをトータルに実践できるのです。

人間力を武器に、必ずゴールまで一緒に走り抜く

— 新たなエコシステムの構築へ。すでに新しい歩みを始めています。

もちろん日立グループだけですべてが完結できるとは限りません。特に日本企業には日立と同じように、IoTの先駆けとなるような取り組みを進めてきた企業が数多くあります。こうした企業とパートナーシップを組み、新たなエコシステムの構築も積極的に行っています。

例えば、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)との協業はその一例です。屋外へ広範に設置されたセンサーの情報を、車両で巡回しながら効率的に収集できるシステムを両社で開発。既にこのシステムは、JR東日本管内に張り巡らされた“き電線”(電車への電力供給線)の状態把握に適用されはじめています。今後は、故障予測を加え、さまざまな社会インフラ設備の管理・保全にも役立てていく予定です。

— IoTをどう使うか。これが未来の命運を左右するかもしれません。

技術やノウハウだけではありません。日立はあらゆるお客さまに対して、その業務を深い部分から理解し、ともに悩み、決して諦めずに解決策を見出していくことを信念としています。「お客さまと一緒にゴールまで走り抜く」。これこそが他社には真似のできない日立ならではの強みです。

「われわれの守備範囲はデータ分析のみ」「上流コンサルは当社、システム構築は他社で」といった限定的なアプローチを日立は考えていません。IoTに関するコンサルティングやサービス環境の構築・運用に加え、その分析結果を受けたコールセンターや保守員の展開といった業務や、継続的な改善提案まで、幅広い実業分野で培った経験とノウハウをベースに、IoTのトータルソリューションを提供していきます。IoTは一日にしてならず。必ず多岐に亘った取り組みを長期的なスパンで続けていく必要があるからです。

IoTが本格化するこれからの時代では、幅広い技術やナレッジをどう使い、どのようなビジネスをデザインするかによって企業の命運が左右されていきます。お客さまがIoTで時代のルールを、常識を塗りかえられるよう、日立はグローバルな総合力と人間力をフルに活用し、パートナー企業も含めてエコシステムを築きながら、ともにイノベーションを実現していきます。


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